腰痛予防

職場における腰痛予防対策指針

職場の腰痛は増えている

平成5年の腰痛発生件数は全国で6,000件で、業務上疾病の60%を占め、平成7年度には78%に増加しています。 腰痛の発生要因には、1)動作要因(重量物を持ち上げたり、腰部を動かすことによる過度の負担や長時間同じ姿勢を取り続けることによる負担)、 2)環境要因(腰部への振動、寒冷、床、階段での転倒)、3)個人的要因(年齢、性、体格、腰部疾患およびその既往歴の有無)があり、 これらの要因が単独に又は複合して発症します。

職場における腰痛予防対策方針

労働省では平成6年9月6日に「職場における腰痛予防対策指針」を策定しました。その中にあげられた主な対象職種は次の5種です。

重量物取り扱い作業従事者 重傷心身障害児施設における介護作業従事者
重量物取り扱い作業従事者
重傷心身障害児施設における介護作業従事者
腰部に過度の負担のかかる立作業従事者
腰部に過度の負担のかかる立作業従事者

・組み立て作業、サービス業において、拘束性の強い静的姿勢を伴う立ち作業従事者

・作業機器の配置や作業方法等により、前屈姿勢や過伸展姿勢等を伴う立ち作業従事者)

腰部に過度の負担のかかる腰掛け作業、座作業従事者
腰部に過度の負担のかかる腰掛け作業、座作業従事者

・OA機器操作、窓口業務、コンベアー作業等の拘束性の強い静的姿勢を伴う腰掛け作業、座作業従事者

・腰掛けて身体の可動性が制約された状態で、物をまげる引く、ねじる等の動作を伴う作業従事者

長時間の車両運転等の作業従事者
長時間の車両運転等の作業従事者

・貨物自動車の運転作業従事者、腰部に過度の負担がかかる車両系建設機械等の運転作業従事者

・荷物の積み下ろし作業従事者

個人の腰痛予防管理

事業所がいかに健康管理に気配りしても、個人が日常生活で注意しないと効果は上がりません。文明人を自認するなら日常の個人の健康管理で腰痛を予防しましょう。

日常生活から起こる腰痛

腰によくない姿勢、体力(筋力)低下、肥満、スポーツ、ストレス。

姿勢の注意

(腰筋の疲労を少なくするには)立位と歩行、座位、車の運転、物品の持ち上げ、睡眠姿勢などに注意する。

ここに描かれたイラストを参考にして、日常生活の姿勢に注意してください。
○印は正しい姿勢、×印は誤った姿勢。(Finneson ,1973より改変)

椅子に腰掛ける時は腰部を股部より高くするのがポイント
椅子に腰掛ける時は腰部を股部より高くするのがポイント
立って仕事をする時の良い姿勢
(片足を台に乗せて膝と股をまげる)
ドライブの時の姿勢
立って仕事をする時の良い姿勢
ドライブの時の姿勢
物を持ち上げるときの姿勢
(膝と股をまげて品物を身体に近づけて持ち上げる)
眠る時の良い姿勢
(腰痛のあるとき。膝と股をまげる)
物を持ち上げるときの姿勢
眠る時の良い姿勢

腰痛検診について

腰痛健診はなぜ大切か

腰痛の種類は多彩です。この腰痛を起こす原因も多種多様であり、腰痛を生じる病気も数多くあり自然に治るものから、初めは軽い腰痛でも放置すると治療に難渋するものまで、腰痛の範囲はとても広いものですから確かなチエックが必要となってきます。

腰痛健康診断とは

腰痛健診には、配置前健診と定期健診とがあります。一次健診はあらかじめ問診票を記入してもらい、医師が事業所に出張し、精密検査の要否を決める方式です。二次健診(精密検査)は専門医が必要に応じた検査を行います。

◎=必ず行う項目  ○ =必要に応じて行う項目

配置前健康診断
(雇入れ時・配置変え時)
既往歴・業務歴の調査
自覚症状の有無の検査
脊柱の検査
神経学的検査 → 異常なし
脊柱機能検査
腰椎のX線検査
定期健康診断
(6ケ月以内毎に1回)
◎既往歴・業務歴の調査 → 有所見物 →事後処置
自覚症状の有無の検査
脊柱の検査
神経学的検査
脊柱機能検査
運動機能検査

健診のあとで

どんな健診でも健診後の対処が大切です。腰痛健診の結果、労働者の健康を保持する必要があると認めるときは、作業方法等の改善、作業時間の短縮等必要な措置を講ずるように労働省より指導されています。なお、当協会では検査結果がまとまった段階で、文書による具体的な説明を事業所に通知しますが、二次健診受診者には同時に医師の面接による健康相談ならびに各個人に応じた生活指導等を行います。

手軽な腰痛体操

ストレッチングと筋力強化運動

この運動練習は腰部・腹部の筋、腸腰筋(骨盤内の筋)及びハムストリングス(太股の裏側の筋)を柔らかくして運動範囲を増すストレッチングと、それぞれの筋を強化して腰痛の予防と治療を目的とするものです。医師と相談の上、必要な腰痛体操のプログラムを決めて行って下さい。

床の上に寝て、両膝の屈伸運動を5回します。 両下肢を延ばした姿勢から 両膝をまげ両手で両膝をかかえて胸部に押し付け10秒間保ち、膝を延ばして元の位置にもどすのを3回ます。 両下肢を延ばした姿勢から両手を首の下で組み、片方の膝をできるだけ胸の上まで上げ10秒間保ち元に戻すのを左右5回づつ繰り返します。
片方の下肢を延ばし反対側の膝を胸につける動作を10回繰り返します。腰部をしっかりと床に圧しつけるようにします。左右繰り返して下さい。
両手を床についてしゃがみ、片方の膝をまげ、反対側の下肢を後方に延ばします。前後に10回ゆり動かします。左右繰り返して下さい。
床の上に両膝を立てて寝て股を開いたり閉じたり5回繰り返します。 膝を延ばし上半身をゆっくりまげて両手を床につける5回繰り返します。 椅子に座ったまま前にかがみこみ、両手を床につけます。
椅子を支えにして立ったりしゃがんだりすることを5回繰り返します。 片方の下肢を、膝を延ばしたままできるだけ高く持ち上げ、ゆっくり下ろすのを交互に5回繰り返します。
上部腹筋力(瞬発力)
足部を固定させて、上半身を反動をつけずにゆっくりと5回起こします。腰痛のある人は膝を立てて行う。
上部腹筋力(持久力)
膝と股を30~40度まげて、反動をつけずにゆっくりと上半身を40度起こし10秒保ちます。これを5回繰り返します。
下部腹筋力(持久力)
両下肢をそろえたまま膝をのばして30度持ち上げ10秒保ちます。5回繰り返します。

上部腰背筋力
腹部を下にして休み足部を固定して、上半身を背部の方に持ち上げます。これを5回繰り返します。
下部腰筋力
腹部を下にして休み両肩を固定して両下肢をそろえて持ち上げます。これを5回繰り返します。

腰痛疲労の防止

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立位と歩行1
立位と歩行2
座位
ドライビング姿勢
立位と歩行1
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立位と歩行2
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座位
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ドライビング姿勢
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物品の挙上
睡眠姿勢
   
物品の挙上
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睡眠姿勢
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腰痛体操

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筋力テスト

下腹筋力テスト
上腹筋力テスト
上部腰筋力テスト
下部腰筋力テスト
下腹筋力テスト
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上腹筋力テスト
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上部腰筋力テスト
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下部腰筋力テスト
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腰背筋力テスト
     
腰背筋力テスト
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ストレッチング

臀部
腹部と大腿後面
大腿前面
下肢後面
臀部
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腹部と大腿後面
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大腿前面
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下肢後面
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背部と胸部前面
背部と腹部
腸腰筋と殿部
 
背部と胸部前面
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背部と腹部
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腸腰筋と殿部
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筋肉強化体操

トランクカール
Cシット
レッグレイズ
ヒップアップ
トランクカール
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Cシット
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レッグレイズ
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ヒップアップ
64k DSL
そらし
スクワット
スクワットカーフレイズ
足の後上
そらし
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スクワット
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スクワットカーフレイズ
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足の後上
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日常気軽に行う腰痛体操

そりかえり
へそのぞき運動
足抱え動作
腕組おじぎ動作
そりかえり
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へそのぞき運動
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足抱え動作
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腕組おじぎ動作
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壁押し運動
下肢交差運動
しゃがみ運動
日常気軽に行う腰痛体操
壁押し運動
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下肢交差運動
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しゃがみ運動
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慢性腰痛患者に対する日常生活動作の基本

椅子からの立ち方
ベッドからのおりかた
椅子からの立ち方
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ベッドからのおりかた
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