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がんをよく知るための講座―肺がん診療の最前線

2月28日(火)14時から健康ライフプラザにて、「がんをよく知るための講座」を開催いたしました。
今回は、「肺がん診療の最前線―体にやさしい治療のために」と題し、神戸大学大学院医学研究科 外科学講座呼吸器外科学分野 眞庭 謙昌先生にご講演いただきました。
肺の構造やはたらきから、肺がんの診断から治療までわかりやすく教えていただきました。
肺がんは全てのがんの中で死亡者数が最も多いがんです。組織型(種類)では、小細胞肺がんと非小細胞肺がんに分けられます。治療方針は、この組織型(種類)と進行度(ステージⅠ~Ⅳ)によって決まります。非小細胞肺がんのステージⅠ~Ⅱ、Ⅲの早期では手術が標準的な治療法として選択され、5年生存率は50~80%となっています。
咳や息切れなどの自覚症状が発現して受診し、発見された時にはすでに進行がんであることが多く、早期がんは、検診で見つかるか他の病気で受診した際に偶発的に発見されることが多いです。
診断は、画像診断と病理診断を行い、その結果で治療法を決めます。
治療は、外科治療、抗がん剤治療、放射線治療、集学的治療の4つで、外科治療は胸腔鏡などの低侵襲な手術になってきています。また、放射線治療や抗がん剤治療の進歩も目覚ましく、個々の患者さんの状態にあわせた治療ができるようになってきています。

 

ご講演の後、会場からの質問にも丁寧にお答えいただきました。
今回の眞庭先生のご講演の内容をまとめた記事が、神戸新聞に掲載される予定です。

 

 

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