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第539回土曜健康科学セミナーレポート

10月28日(土)13時半から健康ライフプラザ5階で、第539回土曜健康科学セミナーを開催いたしました。
今回のテーマは、「関節リウマチ診療の進歩」です。

講師は、神戸大学大学院医学研究科 免疫内科学部門 准教授 森信 暁雄先生です。

関節リウマチとは、関節に炎症が起こり関節の変形をきたす病気です。好発年齢は、40~60歳、男女比は3:7で女性の方が多く、最近は高齢化の傾向にあります。日本での有病率は、0.5~1%で患者数は約70万人です。
免疫が自分自身の臓器を攻撃する自己免疫疾患で、免疫が強い、弱いではなく、免疫の向かう方向が間違っていると考えられます。そのため治療では、免疫を抑制する薬剤を使用します、環境因子として、喫煙や歯周囲炎があげられます。
薬物治療が進歩し、早期に積極的に治療を開始することで病状の進行を抑えられます。
関節の痛みや腫れ、こわばりなど気になる症状がある場合は、まずかかりつけ医に相談し、詳しい検査が必要ならば専門医を受診しましょう。
関節リウマチは、完全に治癒して薬なしになる方は10%未満だと思われます。しかし、半分くらいの方は、薬を飲んでいれば関節の痛みや変形のない状態でいられます。特定の食べ物で予防できたり、治癒することはありません。十分に栄養をとって、規則正しい生活を送りましょう。体操や散歩など、自分で動かせる範囲でしっかりと関節を動かしましょう。ただし、関節に負担をかけすぎて腫れや痛みがでないように気をつけましょう。

会場からの質問に丁寧にお答えいただきました

次回は、11月18日(土)13時半から開催いたします。テーマは、「この時期に皮膚のこと少し考えてみませんか」、講師は市立伊丹病院 皮膚科 主任部長 南 祥一郎氏です。

 

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