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第547回土曜健康科学セミナーレポート

2月24日(土)13時半から健康ライフプラザ5階で、第547回土曜健康科学セミナーを開催いたしました。
今回のテーマは、「悪性リンパ腫とはどんな病気でしょうか」です。
講師は、神戸大学大学院医学研究科 腫瘍・血液内科学分野 准教授 松岡 広先生です。
悪性リンパ腫とは、リンパ球ががん化した悪性腫瘍で、リンパ節が腫れたり腫瘍ができます。原因は、他のがんと同様に不明です。症状は、首、あご、わきの下、足のつけ根などのリンパ節がはれることが多く、通常痛みを伴いません。また、足がむくんだり、食べ物が飲み込みにくくなることもあります。その他の症状として、きちんと食事をしているのに体重が減る(半年間に体重の10%減少)、発熱が続く(原因不明の38℃以上の発熱)、寝汗をかきやすい(一晩でパジャマを着替えるほど多量の寝汗)などがあげられます。
リンパ腫は約40種類もあり、どの種類のリンパ腫に罹患したかにより、「ゆっくり進行するタイプ」や「早めに治療したほうがよいタイプ」に分けられ、治療法も経過観察、化学療法、放射線療法、モノクローナル抗体療法、造血幹細胞移植両方などそれぞれ異なります。
高齢者数の増加により悪性リンパ腫の患者数も増加していますが、リンパ節腫脹を起こす疾患は、悪性リンパ腫を含む悪性腫瘍以外にも感染症や膠原病などいくつかあるので、気になる場合はまずかかりつけ医に相談しましょう。 次回は、3月10日(土)13時半から開催いたします。テーマは、「日常よく見られる手の疾患-腱鞘炎と手根管症候群」、講師は三菱神戸病院 整形外科 山﨑 京子氏です。

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