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第561回土曜健康科学セミナーレポート

3月8日(土)13時半から健康ライフプラザ5階で、第561回KOBE健康くらぶ土曜健康科学セミナーを開催いたしました。
今回のテーマは、「膝や股関節の痛む人たちへ-人工関節のことなど-」です。
講師は、神戸市立西神戸医療センター 整形外科部長 吉田 圭二先生です。

変形性膝関節症は、体重や加齢などの影響により膝の軟骨がすり減り、骨と骨が直接ぶつかって痛みや炎症を起こし、水がたまり、徐々に関節の変形をきたします。動くと痛いので歩いたりする機会が減って膝の筋力が弱り、さらに膝に体重がかかり、軟骨がすり減るという悪循環が起こります。
予防や症状の改善のためには、減量と筋力強化です。減量のために効果的なひとつの方法として糖質制限があります。いろいろな書籍が発売されているので、参考になさるとよいでしょう。
膝の人工関節置換術とは、変形した膝関節を人工関節に置き換えます。合併症もほとんどなく、高齢の方でも行える手術です。
変形性股関節症は、股関節の軟骨がすり減って関節が変形する病気です。椅子などから立ち上がった時や歩き始めに痛みを感じるようになり、進行するほど痛みを強く感じます。
予防のためには、股関節周辺をストレッチで柔軟にし、スクワットやもも上げなどで鍛えることです。股関節への負担が少ない水中歩行などもおすすめです。
人工股間節置換術は、軟骨がすり減って傷ついた股関節の損傷面を取り除いて、人工関節に置き換える手術です。股関節がスムーズに動くようになり、痛みも楽になります。
どちらも整形外科的には一般的な治療法として定着し、手術件数も年々増えています。
膝や股関節に痛みや違和感を感じたら、早めに整形外科を受診し、予防につとめてください。

たくさんの方々にご参加いただきました。
会場からの質問にも丁寧にお答えいただきました。
次回は、4月13日(土)13時半から開催いたします。テーマは、「簡単にできる!健康づくりのいろは-科学的な視点から見直してみよう-」、講師は神戸市保健福祉局 健康部健康政策課 健康創造担当課長・行政医師 三木 竜介氏です。

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