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第562回土曜健康科学セミナーレポート


第562回土曜健康科学セミナーを、4月13日(土)13時半から健康ライフプラザ5階で、開催いたしました。
今回は、「簡単にできる!健康づくりのいろは-科学的な視点から見直してみよう-」と題し、神戸市保健福祉局 健康部健康政策課 健康創造担当課長・行政医師 三木 竜介先生にご講演いただきました。

講演は、1.全国と神戸市の現状、2.科学的にみた健康づくり、3.健康アプリ「MY CONDITION KOBE」の3つテーマに分けてお話しいただきました。
神戸市の平均寿命と健康寿命(介護を必要としない状態)の推移をみると、2010年の平均寿命は男性79.6歳、女性86.0歳、健康寿命は男性70.1歳、女性73.3歳で、平均寿命と健康寿命の差は男性9.5年、女性12.7年でした。2016年の平均寿命は、男性80.9歳、女性87.0歳、介護を必要としない健康寿命は、男性72.5歳、女性73.8歳で平均寿命と健康寿命の差は、男性8.4年、女性13.2年でした。
男性も女性も約10年間介護が必要な状態になる期間があり、できるだけこの期間を短くするために神戸市もいろいろな対策を行っています。
健康に良いと言われる方法が世の中に多く出回っていますが、中には根拠となるデータが示されていないものもたくさんあります。もし今すぐに何か一つ始めたいと思われるなら、運動をすすめます。それも、無理をしないで長く続けてできるもの、例えばウォーキングです。以前は20~30分以上動かないと脂肪が燃焼しないと言われていましたが、運動の目的がダイエットでなく健康増進なら日常生活の中で細切れに動くようにすればいいのです。

神戸市では、誰もが健康になれるまち「健康創造都市神戸」を目指し、その実現のための3つのミッション(健康寿命の延伸、健康格差の縮小、健康づくりによる市内経済の活性化)を掲げています。
そこで市民を対象に2019年4月から、スマートフォンを使って健康管理ができる健康アプリ「MY CONDITION KOBE」の運用を開始しました。
このアプリでは、
(1)自分の健康状態がわかる!
(2)健康情報を一つのアプリにまとめられる!
(3)まとめた健康状態に応じてアドバイスをうけることができる!
(4)ポイントや特典で楽しみながら健康になれる!
※食事・運動等の情報の入力、歩数等の健康目標の達成、健康診断の受診等によって、ポイントが貯まります。
神戸市民の方は登録いただき、自身の健康管理にお役立てください。

次回は、5月11日(土)13時半から開催いたします。テーマは、「オーラルフレイル対策で、イキイキ健康長寿を!」、講師は大阪歯科大学 口腔衛生学講座講師(非常勤) 安田 恵理子氏です。

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