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「がんをよく知るための講座」を開催しました

7月18日(火)14時から健康ライフプラザにて、「がんをよく知るための講座」を開催いたしました。

今回は、「知って得する大腸がんの最新情報―予防から治療まで」と題し、兵庫医科大学外科学講座下部消化管外科 主任教授 冨田 尚裕先生にご講演いただきました。


大腸がんは、罹患数、死亡数ともに年々増加しており、がんの主な部位別死亡数では第2位です。年間15万人が罹患し、5万人の方が死亡されます。

リスク因子には、遺伝と環境があげられます。遺伝では、家族歴(親子、兄弟など血縁関係者が大腸がんや大腸ポリープと診断されている)がある方は、注意が必要です。
環境因子は、肥満、赤身肉や加工肉の過剰摂取、喫煙、過度の飲酒などです。
リスクを下げるには、適度な運動、緑黄色野菜の摂取、大腸がん検診(日本では便潜血検査)、大腸ポリープの摘除などが有効です。
大腸がん検診の便潜血検査は、2日間の便を調べてどちらか1回だけでも陽性と判定されたら、全大腸内視鏡検査をおこなうことが必要です。また、陰性と判定されても、毎年検査をおこなうことを忘れないでください。毎年検査を受けることで、約8割の大腸がんを発見でき、危険性が減ります。もしがんが見つかっても内視鏡で治せるものが多いです。
大腸がんは早期には自覚症状がないため、早期がんの多くが検診で見つかっています。

便潜血検査の容器と説明書(栄研化学株式会社)

進行がんでみつかった場合は、手術療法の他、放射線治療、化学療法などの治療法があります。最近は治療法についてインターネットでいろいろ調べる方が多いのですが、すべてが信用できる情報とは限りません。個々に状態も異なります。あれこれ考えるよりも、治療は専門医に任せ、気になることは相談するとよいでしょう。

近年、米国における大腸がん死亡は着実に減少してきています。その原因のひとつが、大腸がん検診の受診率の高さにあると考えられています。大腸がんは、早期であれば90%以上の患者さんが完治します。生活習慣(食事・運動)による予防と検診による早期発見が何よりも大切と覚えてください。

多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。


今回の冨田先生のご講演の内容をまとめた記事が、後日神戸新聞に掲載される予定です。

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  1. 大腸がん検診の検体の写真です
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