会長挨拶

会長挨拶

 
 

石原享介

令和二年年頭に当たって

 即位に関わる関連行事も無事終了し、いよいよ令和の時代が始まります。
 伝統的、かつ厳かな諸行事を見つめる国民の目は暖かく、来るべく未来への希望が溢れていたように思います。しかし楽観ばかりしているわけにもいかないようです。何より、襲い来るかって経験したことのないスケールの大きな自然災害の数々。今後も毎年のように災害を経験し、多くの犠牲者をださなければならないのでしょうか。残念ながらその覚悟は必要であると思わざるを得ません。どうして防ぎ得る犠牲を少なくするかの知恵を出し合いましょう。さらに、複雑怪奇な北東アジア情勢に加えて、大きな借金を抱えるわが国の財政事情。迫り来る超高齢化と少子化の嵐。どれ一つ取っても安閑とはしておられず、いずれもわれわれ庶民の日常生活とは無関係ではあり得ません。ではどうすれば良いのか。政治家をはじめとする各界の指導者に期待するしか術がないのでしょうか。しかし、どのような時代になろうとも、人々の日々の営みは変わるはずもなく、その基が心身の健康にあることは言うまでもありません。
  公益財団法人兵庫県予防医学協会は、市民の健康維持・増進と福祉に寄与する目的をもって設立されました。日々、新しい医学情報の収集、技術の向上、予防医学の普及に努めており、さまざまな事業を通じて地域社会に貢献できればと考えています。具体的には、人間ドック事業、市民を対象とした特定健診、がん検診、特定保健指導などの地域保健事業、勤労者の健康管理をテーマとした産業保健事業、主に学童を対象に心臓検診などの学校保健事業、これらに加えて公益事業として予防医学啓発事業、調査研究事業、健康づくり事業などです。事業の本幹は各種健診であり、その目的とするところは疾病の芽を早期に発見し、介入し、それを摘み取り、よって健康寿命の延長に寄与することにあります。
  人が生物学的存在である以上、老い、病を得ていずれその生を終えるのは避け得ないことでしょう。『変えることのできない』事柄と、『変えることができる、何とかなるかもしれない』事柄を峻別し、それぞれが『何とかなるかもしれない』事柄にどう立ち向かい、どう克服していくのかが重要なのではないでしょうか。そうしてはじめて人は健康に暮らすことができ、その結果として、健康寿命も延長するのだと思います。

会長 石原 享介

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