検査内容の説明
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身長・体重
検査項目
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説明
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基準値
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BMI
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BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m) |
18.5~24.9
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肥満度
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肥満度(%)=(BMI÷22-1)×100 |
-10.0~+10.0%
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推定体脂肪率
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推定体脂肪率(%)=体脂肪量(Kg)÷体重(Kg)×100 という式で計算される値で肥満を判定する目安にします。 |
男性 ~19.9%
女性 ~29.9% |
腹囲
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男性85㎝以上、女性90㎝以上の場合に内臓脂肪型肥満が疑われます。 |
男性 ~84.9㎝
女性 ~89.9㎝ |
聴力
検査項目
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説明
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オージオ法(1000Hz、4000Hz)
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音声を聞き取る能力が聴力です。難聴の有無や程度を調べます。 |
眼科系
検査項目
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説明
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基準値
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遠方視力(5m)
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物を見分ける力を視力といい、近視、遠視、乱視の有無や程度を調べます。 |
0.7~1.5
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眼底
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眼科疾患の他に、動脈硬化、高血圧、糖尿病による血管変化の情報を得ることができます。 |
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眼圧
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眼球の固さを測定し、眼球内圧の変化を調べます。値が高い時は緑内障が疑われます。 |
19mmHg以下
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呼吸器系
検査項目
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説明
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基準値
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胸部X線
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胸部の正面(1方向)もしくは正面と側面(2方向)の撮影を行います。肺結核や肺がん、肺炎などの呼吸器疾患を調べます。 胸部全体を撮影するので、心臓や血管影などのチェックもしています。 精密検査は、胸部CT検査や喀痰細胞診などを行います。 |
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肺機能
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最大限に息を吸い込み、一気に吐き出して、努力性肺活量、1秒率などを調べます。異常があるときは、慢性気管支炎などの呼吸器疾患が疑われます。 |
%肺活量 80%以上
一秒率 70%以上 |
消化器系
検査項目
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説明
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胃X線
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バリウムを飲んで、食道・胃・十二指腸の状態を見ます。検査で調べる病気や異常は、潰瘍、ポリープ、がんなどの消化器疾患です。精密検査は、胃内視鏡検査などを行います。 |
胃内視鏡
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超小型高性能カメラ(CCD)を搭載した電子スコープを用いて、食道・胃・十二指腸の消化器粘膜の状態を直接観察します。 病巣部の位置や大きさ、数だけでなく、拡がりや表面の形状、色調などからある程度の進行具合を判断できます。 |
便潜血検査2日法
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陽性のときは大腸・直腸の腺腫やがんなどの大腸系疾患が疑われます。従って、陽性の場合は大腸内視鏡検査などの精密検査が必要です。 |
循環器系
検査項目
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説明
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基準値
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血圧 (最高・最低)
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最高血圧・最低血圧のどちらかの値が高くても高血圧といいます。いつも血圧の高い状態が続くと、脳や心臓などの血管が傷み、硬くなってきます(動脈硬化)。 |
最高血圧 90~139mmHg
最低血圧 89mmHg以下 |
心電図
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異常があるときは不整脈などの循環器(心臓)疾患が疑われます。精密検査は、負荷心電図、心臓超音波、ホルター心電図などを行います。 |
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肝・胆道系
検査項目
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説明
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基準値
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腹部超音波
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肝臓、胆のう、腎臓、膵臓、脾臓の5臓器の状態を見ます。対象となる疾患や異常は、肝炎、脂肪肝、肝がん、胆石などです。 |
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AST(GOT)
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肝臓、心臓、骨格筋に多く含まれる酵素です。値が高いときは、これらの病気が疑われます。 |
35U/L以下
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ALT(GPT)
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値が高いときは、肝炎や肝硬変などの肝疾患が疑われます。 |
45U/L以下
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Γ-GTP
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値が高いときは、アルコールによる肝障害、肝臓や胆道の病気などが疑われます。 |
60U/L以下
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ALP
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肝臓、腎臓、骨、副腎などの臓器に広く分布する酵素です。値が高いときは、肝臓・胆道疾患などが疑われます。 |
350U/L以下
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LDH
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肝臓をはじめ腎臓、心筋、骨格筋、赤血球などに含まれている酵素です。値が高いときは、肝臓疾患、心疾患などが疑われます。 |
230U/L以下
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総ビリルビン
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ヘモグロビンの代謝産物で、胆汁色素主成分です。値が高いときは、肝臓・胆道疾患が疑われます。 |
0.1~1.2mg/dL
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血清蛋白
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80種類以上といわれる血清中の蛋白質の総量を調べます。値が高いときは、肝疾患や慢性関節リウマチ、血液疾患などが疑われます。 |
6.7~8.3g/dL
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アルブミン
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栄養状態が悪いときや肝臓に障害があるときに、血液中の値が低くなります。値が低いときは、肝疾患、ネフローゼなどが疑われます。 |
3.8~5.3g/dL
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A/G比
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アルブミン(A)とグロブリン(G)の比です。値が低いときは、血清蛋白質やアルブミンの異常があるときに疑われる疾患が疑われます。A/G=アルブミン÷(血清蛋白-アルブミン) |
1.20~1.80
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CHE
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肝臓で合成されている酵素の一つ。値が低いときは肝疾患、高いときは肝疾患のほかに、ネフローゼや甲状腺疾患などが疑われます。 |
男性 220~480U/L
女性 185~460U/L |
HBs抗原(精密)
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現在B型肝炎ウィルスに感染しているかどうか調べます。 (+)のときは、肝炎、無症候性キャリアであることが疑われます。 |
0.02IU/mL以下
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HCV抗体
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C型肝炎ウィルスが体内に入ったときにできる抗体が血液中にあるかどうかを調べます。値が高いときは、HCV核酸増幅法などによって、現在ウィルスが体内に存在しているかどうか調べる必要があります。 |
0.99C.O.I以下
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血清アミラーゼ
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膵臓や唾液腺で作られる消化酵素の一つ。血液中の値が高いときは、これらの病気が疑われます。 |
40~125U/L
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腎・尿路系
検査項目
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説明
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基準値
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尿たんぱく
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血液中に含まれる蛋白が尿中に出てきたもので、数回検査しても陽性の場合は、腎炎やネフローゼなどの腎臓疾患が疑われます。 | |
尿潜血
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尿中に含まれる血液を検出するもので、陽性の場合は、腎臓、尿管、膀胱、尿道、前立腺などの疾患が疑われます。 | |
尿沈渣
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尿中の赤血球、白血球などの細胞や結晶、細菌などを調べます。値が高いときは、腎炎、尿路の感染、結石などが疑われます。 | |
尿素窒素
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体内でエネルギー源として使用された蛋白質の燃えかすで、大部分は腎臓から尿中に排出されます。腎臓の機能が悪くなると、尿中に排出されず血液中の濃度が高くなります。値が高いときは、腎臓疾患、尿路閉塞などが疑われます。 |
8.0~20.0mg/dL
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クレアチニン
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尿素窒素と同じく体内の老廃物の一つで、腎臓から尿中に排せつされます。値が高い時は、腎臓疾患、尿路閉鎖などが疑われます。 |
0.61~1.04mg/dL
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eGFR
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老廃物を尿へ排泄する能力が腎臓にどれくらいあるかを示す値です。血清クレアチニン値、性別、年齢から計算したもので、値が低いほど腎機能の低下が疑われます。 |
0.61~1.04mg/dL
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PSA (前立腺特異抗原)
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PSAは前立腺上皮細胞に多く含まれている物質で、がん病巣では本来の前立腺構造が壊され、血液中に漏れやすくなります。よって、がんが進行し、病巣が大きくなるにつれPSA値は高値になります。 |
~64才 3.0ng/mL未満
65~69才 3.5ng/mL未満 70才以上 4.0ng/mL未満 |
代謝系
検査項目
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説明
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基準値
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総コレステロール
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血液中のコレステロールの総量を調べます。値が高いときは、動脈硬化、高脂血症、甲状腺機能低下などが疑われます。 |
130~219mg/dL
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中性脂肪
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食事から取った余分なエネルギーは、皮下などに中性脂肪のかたちで蓄えられてますが、血液中の中性脂肪の値が高いときは、動脈硬化などが疑われます。 |
50~149mg/dL
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HDLコレステロール
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HDLは、コレステロールを血管壁から肝臓に運んで分解させてしまいます。値が低いときは、動脈硬化が進みやすくなります。 |
40~100mg/dL
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LDLコレステロール
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LDLコレステロールの値が高いときは、動脈硬化が進みやすくなり、狭心症、心筋梗塞などの心臓病や脳梗塞の危険因子となります。 |
~139mg/dL
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non-HDLコレステロール
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non-HDLコレステロール=(総コレステロール)-(HDLコレステロール)の式で計算される値です。値が高いと動脈硬化が進みやすく、心筋梗塞や脳梗塞になる危険が高くなります。 |
~169mg/dL
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尿糖
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尿中にブドウ糖が排泄されているかどうかを調べます。(±)以上のときは、糖尿病、腎性糖尿などが疑われるので、血糖検査で病気の有無を調べる必要があります。 | |
空腹時血糖
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血液中のブドウ糖の量を調べます。食事をした後は値が高くなるので、空腹時に採血します。値が高いときは、糖尿病が疑われます。 |
空腹時 60~109mg/dL
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HbA1c
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検査前1~2ヶ月の血糖の平均を反映させる検査です。検査直前の食事に影響されないので、糖尿病を見つけるのに役立ちます。 |
NGSP 4.6~6.2%
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尿酸
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血液中の尿酸の量を調べます。値が高いときは、痛風、腎臓疾患、血液疾患が疑われます。 |
男性 3.5~7.0mg/dL
女性 2.6~7.0mg/dL |
一般血液・血清
検査項目
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説明
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基準値
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赤血球数
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血液中の赤血球の数を調べます。 値が低いときは、貧血が高いときは多血症が疑われます。 |
男性 430~560万/μL
女性 380~500万/μL |
白血球数
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白血球は、細菌感染などから体を守る免疫の働きを担っています。値が高いときは、感染症、値が低いときは、血液疾患が疑われます。 |
4000~8500/μL
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血色素量
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血色素(ヘモグロビン)は肺で取り入れた酸素を体中の組織に運ぶ働きをしています。値が低いときは、貧血が疑われます。 |
男性 14.0~18.0g/dL
女性 11.0~15.0g/dL |
血球容積 (ヘマトクリット)
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血液中に占める赤血球の容積を%で表したものです。値が低いときは、貧血が疑われます。 |
男性 40.0~52.0%
女性 34.0~45.0% |
MCV
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赤血球の平均容積を表したもので、80.0未満は小球性、100.0以上は大球性であるといえます。 |
80.0~100.0fL
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MCH
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個々の赤血球中に含まれる平均血色素量を表したもので、27.0未満は低色素性、32.0以上は高色素性といえます。 |
27.0~32.0pg
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MCHC
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個々の赤血球のヘモグロビン濃度を表したものです。 |
32.0~36.0g/dL
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血小板数
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血小板は血液が固まるときに重要な働きをしています。値が低いときは、血液疾患、肝疾患などが疑われます。 |
12~37万/μL
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血液像
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白血球を詳しく調べると、5種類の分画に分かれます。白血球の各分画の増減により、種々の疾患を診断します。 |
好中球(Ne)48.0~61.0%
好酸球(Eo)1.0~5.0% 好塩基球(Ba)1.0%以下 リンパ球(Ly)25.0~45.0% 単球(Mo) 4.0~7.0% |
TR抗体・RPR
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(+)でも偽陽性反応(病気がなくても検査結果が異常になる)による場合があり、他の所見と組み合わせて診断する必要があります。 | |
CEA
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腫瘍マーカーのひとつで値が高いときは、消化器疾患、肺がんなどが疑われます。値が高くても多くは偽陽性(病気がなくても検査結果が異常になる)ですが、再検査や精密検査を受ける必要があります。 |
5.0ng/mL以下
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CRP
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体内に炎症があるときに、血清中に増える蛋白質の一種です。値が高いときは、感染症、膠原病などが疑われます。 |
0.18mg/mL以下
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RA
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血清中に出現するリウマチ因子を測定します。(+)のときは、慢性関節リウマチが疑われます。肝疾患などでも(+)になる場合があり、他の検査と組み合わせて診断する必要があります。 | |
CPK
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骨格筋や心筋に多く含まれ、筋肉の障害で値が高くなります。激しい運動の後は値が高くなります。 |
男性 20~190U/L
女性 10~150U/L |
婦人科検診
乳がん検診
検査項目
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説明
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診察(視触診)
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しこりがないか、リンパ節が腫れてないか、視診・触診で医師が調べます。それと同時に、乳房の自己検診についての指導をします。 |
超音波検査
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乳房内に超音波をあてて乳腺の状態を診ます。乳房断面の画像の変化で、がんやのう胞、線維腺腫、乳腺症などの診断をします。特に30歳~40歳代の乳腺の量が多い方に適しています。 マンモグラフィで異常を認めた方の二次検査としても施行する場合があります。 |
マンモグラフィ
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専用のX線装置で乳房を引き伸ばし圧迫して撮影します。触診では判りにくい小さなしこりも見つけることが出来ます。 |
子宮がん検診(子宮頸がん)
検査項目
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説明
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細胞診
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がんの発生しやすい子宮頸部と頸管内の表面から、専用のブラシで擦過した細胞を顕微鏡下で調べます。 |
HPV(ヒトパピローマウイルス)
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子宮頸がんはHPVの感染が主原因です。子宮がん細胞診と併用して検査することにより、検査精度が格段に高まります。HPVに感染していれば「陽性」、していなければ「陰性」となりますが、子宮がん細胞診の所見と総合的に判定します。 |
骨量測定
検査項目
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説明
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画像
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QUS法
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かかとの骨に超音波を通してその通り抜ける速度と減衰率を測定して骨の状態を調べます。 |
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DXA法
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腰椎や大腿骨頸部を二重エネルギ-X線吸収法(DXA法)で測定します。 |
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