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第526回土曜健康科学セミナーレポート

第526回土曜健康科学セミナーを、4月8日(土)13時半から健康ライフプラザ5階で、開催いたしました。

今回は、「高齢者に多い神経内科の疾患-パーキンソン病など」と題し、神戸大学大学院医学研究科 神経内科学分野教授 戸田 達史先生にご講演いただきました。


パーキンソン病とは、ドパミンの減少により発症する疾患で、患者数は約16万人とアルツハイマー病についで2番目に多い神経変性疾患です。4大症状は、振戦、固縮、無動、姿勢反射障害で、中年以降に発症し50~60代が発症年齢のピークです。
診断に最も重要なことは、病歴聴取(どんな症状がどのように出現してきたか)と診察所見(パーキソニズムと呼ばれる、手足のふるえや筋肉のこわばり、歩行障害などパーキンソン病によくみられる症状があり、他の症状がない)です。同じような症状でもパーキンソン病でない疾患もいくつかあるので、確定のために、脳MRIや脳血流シンチ(SPECT)、MIBG心筋シンチ、DaTSCANなどの検査をおこないます。
治療は、服薬治療を主としますが、最近の研究でどの薬も早く治療を始めた群のほうがよりよいという結果を得ており、早めに治療を開始し、早くよい状態にすることがよりよい状態を維持することにつながると考えられています。
4大症状の前に、嗅覚障害や睡眠障害(不眠、日中過眠、レム睡眠行動障害)、自律神経障害(便秘、立ちくらみ)、認知機能障害(もの忘れ、幻覚)、うつ、痛みなどの非運動症状が先行することがあるので、気になる症状がある場合は、かかりつけ医に相談してください。


次回は、4月22日(土)13時半から開催いたします。テーマは、「脳卒中の予防と最新治療」、講師は吉田病院附属脳血管研究所院長 吉田 泰久氏です。

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