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第530回土曜健康科学セミナーレポート

第530回土曜健康科学セミナーを、6月10日(土)13時半から健康ライフプラザ5階で、開催いたしました。


今回は、「子宮がんについて」と題し、西神戸医療センター 産婦人科医長 佐原 裕美子先生にご講演いただきました。


子宮がんは、子宮頸がんと子宮体がんに分けられます。
子宮頸がんは、若者の性行動の変化により、25~35歳の罹患率が著増、30~50歳ではここ10年で再び増加しています。
発生の原因はヒトマピロマーウイルス(HPV)の感染です。多くは性交渉で感染しますが、特別視するものでなく(女性の約6割が感染)、女性なら誰でも子宮頸がん発症の可能性があります。しかし、HPVに感染しても多くは免疫系で排除されます。ただし、5~10%の方が持続感染し、1000人に1~3人ががんを発症します。
子宮頸がんは早期の場合自覚症状がないため、進行がんにならないためには、検診が必要です。
進行してくると、不正出血、さらに進行すると悪臭を伴ったおりもの等の症状がみられます。
検診精度の向上により、多くのがんが上皮内がんで発見されています。この時点で見つかれば、治療後合併症も少なく治癒率も高いので、進行がんを防ぐために、症状がなくても1~2年に1回は子宮頸がん検診を受診してください。
子宮体がんは、40歳後半から増加し、50~60歳がピークのがんです、子宮体がんの中で約8割を占めるタイプ1体がんは、女性ホルモンのエストロゲンが関与しています。肥満や高血圧、糖尿病などの生活習慣病が危険因子です。
不正出血や水っぽいおりものなど、気になる症状があれば、早めに産婦人科を受診してください。不正出血とは、月経時でない出血(突然の多量出血など)、月経が10日以上続く、閉経後の出血(45-55歳頃に月経が1年以上なくなったら閉経)をいいます。
子宮体がんは子宮頸がんと異なり、早期に症状が出るので、早めに産婦人科を受診すれば早期がんで見つかることが多いです。
子宮頸がんは早期では無症状なため、定期的な検診が非常に重要です。


次回は、6月24日(土)13時半から開催いたします。テーマは、「あなたの腰痛は大丈夫?」、講師は神戸大学大学院医学研究科 整形外科学分野 准教授 西田 康太郎氏です。

 

 

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