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第532回土曜健康科学セミナーレポート

第532回土曜健康科学セミナーを、7月8日(土)13時半から健康ライフプラザ5階で、開催いたしました。

今回は、「貧血のあれこれ―血が薄くなった時のために」と題し、神戸市立医療センター中央市民病院 血液内科 部長 石川 隆之先生にご講演いただきました。

貧血の原因の大多数は鉄欠乏によるもの。鉄が不足するとヘモグロビンが作れないため、酸素が不足し、体を動かしたときに息切れ、動機、疲れやすいなどの症状が出現する。
鉄欠乏の原因は、1.慢性的な出血:胃潰瘍、胃がん、大腸がん、月経出血過多(子宮筋腫などがある場合)、2.偏食:極端なダイエット、ベジタリアン、3.育ちざかり、妊娠:鉄の需要量が増える、4.高度の発汗:鉄分が失われる、などで、2~4は複合的原因であることが多い。

治療法は、まずは鉄欠乏を起こす原因を見つけて治す。さらに鉄分の補充。食事から鉄をとるには、ホウレン草や小松菜などの植物性の鉄よりも吸収のよい動物性の鉄(血液や筋肉に含まれる鉄)が望ましい。貧血になってしまったら鉄剤内服が不可欠で、貧血がよくなっても勝手に服用を中止せずに、貯蔵鉄が増えるまで飲み続けることが必要。鉄剤がどうしても飲めない場合は、サプリメントの利用も検討する。

鉄欠乏性貧血以外にも、肝臓疾患、腎疾患、その他の理由で貧血が起こる場合がある。気になる症状がある場合は、早めにかかりつけ医に相談してください。

会場からの質問に丁寧にお答えいただきました。

次回は、7月11日(土)13時半から開催いたします。テーマは、「21世紀の保健課題-グローバル化する感染症に対する保健システムの構築に向けて」、講師はWHO健康開発総合研究センター テクニカルオフィサー 茅野 龍馬氏です。

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