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第541回土曜健康科学セミナーレポート

11月25日(土)13時半から健康ライフプラザ5階で、第541回土曜健康科学セミナーを開催いたしました。
今回のテーマは、「気をつけたい肺の病気-肺炎と肺結核」です。


講師は、神戸市立西神戸医療センター 呼吸器内科参事 多田 公英先生です。


現在、肺炎は日本の死亡原因の第3位であり、肺炎で亡くなる方の97.3%の方が65歳以上です。日常でかかる肺炎は、主に細菌やウイルスなどが肺に入り込んで起こる肺の炎症で、肺炎の原因となる細菌やウイルスは、人の体や日常生活の中に存在しています。高齢になったり、病気があったりして抵抗力(免疫力)が弱まった時などに感染を起こしやすくなります。
予防には、体に細菌やウイルスが入り込まないようにマスク、手洗い、うがい、歯磨きなどの口腔ケア、誤嚥に気をつけ、体の抵抗力を強めるために規則正しい生活、禁煙、もともと持っている病気を治療することが大切です。そして、肺炎球菌ワクチンとインフルエンザワクチンの接種をしましょう。

平成28年度の全国結核新規登録患者数は17,625人、人口10万対罹患率は13.9%。人口10万対罹患率でみると、兵庫県は15.3%(全国ワースト9位)、神戸市は18.6%(政令市ワースト4位)と高い割合です。
世界的に見て日本は依然として結核中まん延国です。結核罹患率は減少傾向にありますが、首都圏、中京、近畿地域の大都市で高く、地域差が大きい疾患です。患者の高齢化が進み、半数以上は70歳以上です。
結核は空気感染(飛沫核感染)で、落下した結核菌からは感染しません。衣類、寝具、食器などから感染しないので、通常の洗濯、洗浄でかまいません。
予防には、年に1回は胸部X線検査を受け、2週間以上咳や痰が続くときには医療機関を受診し、免疫力が低下しないような生活(適度な睡眠、運動、バランスのとれた食生活、禁煙)を心がけましょう。結核患者の家族や接触があった方は、保健所の指導で家族検診(接触者検診)を受診してください。

次回は、12月9日(土)13時半から開催いたします。テーマは、「あなたの骨は大丈夫?-骨粗鬆症の予防と治療」、講師は兵庫医科大学整形外科非常勤講師、神戸労災病院骨粗鬆症外来医師 楊鴻生氏です。

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