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第567回土曜健康科学セミナーレポート

9月28日(土)13時半から健康ライフプラザ5階で、第567回KOBE健康くらぶ土曜健康科学セミナーを開催いたしました。
今回のテーマは、「肺にも生活習慣病があるのをご存知ですか?-COPDと併存症-」、講師は神戸大学医学部附属病院 呼吸器内科 准教授 小林 和幸先生です。

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は予防や治療が可能な、よくみられる疾患であり、持続性気流閉塞を特徴とする。進行性で、有害な粒子やガスに対する気道および肺の慢性炎症反応の亢進と関連している。増悪および併存症が、個々の患者の全般的な重症度に影響を及ぼすーと定義されている。
大規模な疫学調査研究NICEスタディ(2001年発表)の結果、日本人の40歳以上のCOPD有病率は8.6%、患者数は530万人と推定される。しかし、2014年の厚生労働省患者調査によると、病院でCOPDと診断された患者数は約26万人。つまり、COPDであるのに受診していない人は500万人以上いると推定され、多くの人々が、COPDであることに気づいていない、または正しく診断されていないことになる。
日本人のCOPD有病率は、喫煙者と喫煙経験のある人の方が非喫煙者よりも高く、高齢者になるほど高い。

喫煙者で、風邪をひいていないのに咳が出る、粘り気のあるたんが出る、階段の上りなどで息切れがするなどの症状がある人や喫煙歴のある40歳以上のは、スパイロメーターを使った呼吸機能検査を受けることをおすすめする。
COPDは、心血管疾患(虚血性心疾患、高血圧症、心不全、心房細動)や骨粗鬆症、消化器疾患(消化性潰瘍、胃食道逆流症)、代謝性疾患(糖尿病、メタボリックシンドローム)、抑うつ、呼吸器疾患(呼吸器感染症、気胸、肺がん)などを併存していることが多い。
COPDを治し、健康的な肺に戻す治療法はないが、少しでも早い段階で気づき適切な治療をすることで現状の改善と将来のリスクを低減することができる。
COPDの原因の第一はたばこである。予防、治療にはまず禁煙を。

会場からの質問にも丁寧にお答えいただきました。

次回は、10月12日(土)13時半から開催いたします。テーマは、「心房細動の治療あれこれ」、講師は神戸大学医学部附属病院 循環器内科 特命准教授 福沢 公二氏です。

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