第514回土曜健康科学セミナーレポート
第514回土曜健康科学セミナーを、10月12日(土)13時半から健康ライフプラザ5階で、開催いたしました。
今回は、「逆流性食道炎ってどんな病気?」と題し、兵庫医科大学内科学消化管科教授 渡二郎先生にご講演いただきました。
※渡先生についてくわしくはこちら(特定機能病院 兵庫医科大学病院ホームページ)
逆流性食道炎は、胃酸が胃から逆流し、食道粘膜に炎症がおきる疾患です。
代表的な症状は胸やけと呑酸です。その他、お腹の張り、のどの違和感、胃もたれ、ゲップがでる、よく咳き込む、胃の痛みなどを訴える方もおられます。
食生活の欧米化で、日本人の胃酸分泌量が増加していることや肥満者の増加(特に男性)、飽食などで起こるようです。
予防には、胃酸を逆流させないようにすることです。そのためには、以下の点を心がけてください。
・体重を減らす
・枕を高くする
・お酒・たばこを控える
・高脂肪食・炭酸飲料の摂取を控える
・お腹をしめつけない
・できるだけ前かがみにならない
・夜遅く食事をとらない
胸やけ症状は、食事や睡眠に支障をきたし、日常生活に及ぼす影響も大きく、QOL(生活の質)を低下させます。
気になる症状のある方は、かかりつけ医等に相談しましょう。
次回は、10月22日(土)13時半から開催いたします。テーマは、「睡眠薬、精神安定剤の適切な使い方」、講師は神戸大学大学院医学研究科 内科系講座 精神医学分野 教授 曽良 一郎氏です。