第522回土曜健康科学セミナーレポート
第522回土曜健康科学セミナーを、2月4日(土)13時半から健康ライフプラザ5階で、開催いたしました。
今回は、「たかが痔、されど痔-おしりのトラブルを解決するには?」と題し、大澤病院院長 大澤和弘先生にご講演いただきました。 三種類の痔(痔核・裂肛・痔瘻)について、治療法などをお話しいただきました。
でも、大切なのは予防です。
痔を予防するための10ケ条
1.おしりはいつも清潔に
2.毎日、お風呂に入る。浴槽にも浸かる。
3.長時間、同じ姿勢を続けない
4.おしりや腰を冷やさない
5.便秘にならないように気をつける
6.排便のときは、無理にいきまない
7.下痢をしないように気をつける
8.アルコールや刺激物は控えめにする
9.長時間のドライブは避ける
10.医師に気軽に相談する
中でも、排便の状態が大事で、便秘にならないようにしなければいけません。
便秘についてのお話は、講師が大澤先生から白野純子先生(じゅん子おしりクリニック院長)に交代です。
以下の項目に2つ以上あてはまれば、慢性便秘 の可能性があります。
・排便回数が週2回以下
・排便時に「いきむ」ことがよくある
・硬い便になることがよくある
・排便後もまだ残っている感じがよくある
・お尻に何か詰まっている感じがよくある
・おなかのマッサージなど刺激を与えないと出ない
便秘の解消には、まず生活習慣の改善を。
・食事:朝食をしっかり食べる
・水分、食物繊維、発酵食品、油をバランスよく
・体を動かす…まずは歩く
・排便習慣…便意を逃さない
それでもよくならない場合は、医師に相談を。
他人には相談しにくい痔や便秘について、いろいろと教えていただけました。
最後に、大澤先生からの一番大事なこと。
直腸・肛門の病気は痔だけではありません。痔があっても、出血の原因は痔ばかりとは限りません。目に見える明らかな出血がなくても、大腸ポリープ、癌ができている場合があります。定期的に便潜血検査を受け、陽性の場合は、必ず大腸内視鏡検査を受けましょう。
次回は、2月25日(土)13時半から開催いたします。テーマは、「健康食品の落とし穴」、講師は神戸学院大学薬学部教授 岡本 正志氏です。