第525回土曜健康科学セミナーレポート
3月25日(土)13時半から健康ライフプラザ5階で、第525回土曜健康科学セミナーを開催いたしました。今回のテーマは、「糖尿病とその予備軍」です。
講師は神戸市立医療センター中央市民病院 糖尿病内分泌内科部長 松岡 直樹先生です。
「予備軍」とは予備軍隊のことで、転じて対象になる一歩手前の状態の事象または人という意味です。
糖尿病の予備軍は、医学的には境界型糖尿病(IGT:耐糖能障害)と言われる状態を意味し、メタボリック症候群も含みます。糖尿病にも正常にも属さない人で、数年のうちに4人に1人が糖尿病を発症します。動脈硬化になりやすく、積極的な生活習慣の改善が必要です。
境界型の人にも、心血管系の病気を発症する危険があります。健康診断などで境界型と診断されたら、糖尿病の早期発見・早期治療のために必ず受診してください。
次回は、4月8日(土)13時半から開催いたします。テーマは、「高齢者に多い神経内科の疾患-パーキンソン病など」、講師は神戸大学大学院医学研究科 神経内科学分野教授 戸田 達史氏です。