第557回土曜健康科学セミナーレポート | 兵庫県予防医学協会のブログ

第557回土曜健康科学セミナーレポート

11月24日(土)13時半から健康ライフプラザ5階で、第557回KOBE健康くらぶ土曜健康科学セミナーを開催いたしました。
今回のテーマは、「あなたの体をよく知ろう-健診の上手な使い方」です。
講師は、東京医科歯科大学名誉教授で兵庫県予防医学協会健康ライフプラザ健診センター参与 平田 結喜緒先生です。
健診断、査)は診察及び各種検査で個人の健康状態を評価し、個人の健康の維持、病気の予防、早期発見に役立てる。検診は特定の病気の有無を診察や検査で評価し、個人で特定の病気の早期発見や治療に役立てる。まずは、その違いを知っておくことが大事。
健診前に気をつけることは、質問票にできるだけ正しく情報を記入し、急に節制(酒、食事・間食)せずに普段の状態で受診する。体調が悪い場合は無理して受診しない。
健診結果が届いたら、①基準範囲はあくまで多数の健常者の検査値が含まれる値であり、正常範囲ではない。また基準値は正常値ではない。②基準範囲は施設によって異なる検査方法、検査機器が用いられると異なることがある。③基準値は年齢、性別、体調、季節などによっても変動する。と理解し、検査結果の数値に一喜一憂せず、経年的変化の比較を見ること。異常なしだからと安心せずに、かかりつけ医があれば結果を見てもらい、過去の結果とともにファイルで保存する。「要再検」「要精検」「要受診」の場合は自覚症状がなくても放置せずに必ず受診する。
たとえ自身が「健康」だと判断していても、毎年一回の健診や必要に応じた検診を通して病気の早期発見だけでなく、自身の健康状態の確認とウエルネス(健康増進)への道しるべにしていただきたい。
神戸市内の40~74歳の国民健康保険加入者が利用できる神戸市セット健診の案内で講演を締めくくられました。
連休の中日にもかかわらず、たくさんの方に参加していただきました。質疑応答では、血圧測定について尋ねる方が多く、平田先生が身振り手振りを加えながら血圧の変動について説明されました。
次回は、12月8日(土)13時半から開催いたします。テーマは、「究極の脳卒中予防法」、講師は兵庫医科大学脳神経外科主任教授 吉村 紳一 氏です。

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