検尿・寄生虫・便潜血検査

検尿・寄生虫・便潜血検査

検査項目一覧

1.検尿

蛋白

尿中の蛋白質の有無を調べます。腎疾患の有無を推測する目的でスクリーニングとして行われます。

尿中のブドウ糖の有無を調べます。血糖値が160~180mg/dl以上で濾過された糖の量が尿細管での再吸収閾値を超えた場合、尿に糖が出現します。

潜血

尿中の赤血球・ヘモグロビンの有無を調べます。陽性の場合は、腎臓、尿管、膀胱、尿道、前立腺などの疾患が疑われます。

尿沈渣

尿を遠心して有形成分を顕微鏡で観察します。特に腎・尿路疾患の異常を推察します。

2.寄生虫

ぎょう虫卵検査

粘着性のセロファンテープを直接肛門に当て、虫卵を付着させてこれを直接鏡検します。
また、通常1回のみの検査でなく、2~数回の連続検査を行うのがよいとされています。

糞便検査(寄生虫卵検査)

糞便内の寄生虫卵を検出します。検査方法には、直接塗抹法と集卵法があります。

3.犬猫回虫

砂場検査(犬猫廻虫卵検査)

犬猫廻虫卵は、その糞便とともに体外に排出されて、土壌中で成熟し幼虫包蔵卵となって感染性を持つようになります。ひとは、この幼虫包蔵卵に汚染された飲食物や子供の砂遊び中の誤飲によって感染し、消化管内で孵化した幼虫が、肝臓・肺・心臓・中枢神経・筋肉・皮膚・眼球などに侵入することによって、発熱・腹痛・肝腫大・肺炎・心筋炎・髄膜炎・発疹・眼痛・視力低下・失明など多彩な症状を呈します。これらを総称して幼虫移行症(トキソカラ症)と言い、人畜共通感染症(ズーノーシス)の1つです。人畜共通感染症をいたずらに恐れる必要はありませんが、一旦感染すると、上記のような重篤な状態に陥るケースもあるので、可能な限り予防することが大切です。

4.便潜血検査(2日法)

便の中に血液が含まれていないかどうかを調べる検査です。便潜血反応は免疫法でヒトのヘモグロビンにだけ反応しますので食事の内容に関係なく手軽に出来る検査です。大腸がんがあっても必ず出血しているとは限りませんが、便潜血反応が陽性であれば必ず大腸検査(精密検査)が必要です。

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