各検査内容の紹介

人間ドック- 各検査内容の紹介

~高度な医療機器と専門医による総合的な健康診断を実施しています~

健康状態や生活習慣をうかがい、診察を行います。

 

消化器系

食道、胃、腸など消化器の状態を調べます。

食道・胃・十二指腸のX線直接撮影、便潜血検査(2日法)
※胃部X線検査に代えて、胃内視鏡検査の選択も可能です。
実施人数に限りがありますので、予約申込時にご確認ください。

胃内視鏡検査

先端に小型カメラ(CCD)を内蔵した太さ1cm程の管を口から挿入し、食道・胃・十二指腸の内部を観察します。

高画質細径スコープを導入しました

人間ドック

新しく導入した細径スコープ(GIF-PQ260)は太さが7.9㎜で挿入時の咽頭痛が軽減でき、高画質で操作性も良く精度の高い診断が可能になりました。

特殊光観察(NBI)機能搭載の光源システムを導入しました

人間ドック

NBIとは光源システムから特殊な波長の光を出すことで粘膜表面の微小血管構造を強調して映し出し、早期にがんを発見できる機能です。特に食道がんにおいて有効です。

検査項目 説明
胃X線 バリウムを飲んで、食道・胃・十二指腸の状態を見ます。精密検査は、胃内視鏡検査などを行います。
便潜血反応 二回の便採取は、24時間間隔で行うのが理想的です。潜血反応が陽性の場合は、大腸・直腸のポリープやがんなどの消化器系疾患が疑われます。

 

肝・胆・膵系

肝臓、胆のう、胆道、膵臓の状態を血液、超音波などで調べます。

腹部超音波、AST、ALT、r-GTP、総ビリルビン、ALP、血清蛋白、アルブミン、A/G比、ZTT、LDH、CHE、HBs抗原(精密)、HCV抗体、血清アミラーゼ

検査項目 説明 基準値
腹部超音波 肝臓、胆のう、腎臓、膵臓、脾臓の5臓器及び大動脈の状態を見ます。対象となる疾患、肝炎、脂肪肝、肝がん、胆石などです。
AST
(GOT)
肝臓、心臓、骨格筋に多く含まれる酵素です。値が高いときは、これらの病気が疑われます。 35IU/L以下
ALT
(GPT)
値が高いときは、肝炎や肝硬変などの肝疾患が疑われます。 45IU/L以下
γ-GTP 値が高いときは、アルコールによる肝障害、肝臓や胆道の病気が疑われます。 60IU/L以下
ALP 肝、腎、骨、副腎などの臓器に広く分布する酵素です。値が高いときは、肝・胆道疾患などが疑われます。 350IU/L以下
LDH 肝臓をはじめ腎臓、心筋、骨格筋、赤血球などに含まれている酵素です。値が高いときは、肝疾患、心疾患などが疑われます。 230IU/L以下
総ビリルビン ヘモグロビンの代謝産物で、胆汁色素主成分です。値が高いときは、肝・胆道疾患が疑われます。 0.1~1.2mg/dL
血清蛋白 80種類以上といわれる血清中の蛋白質の総量を調べます。値が高いときは、肝疾患や慢性関節リウマチ、血液疾患などが疑われます。 6.7~8.3g/dL
アルブミン 栄養状態が悪いときや肝臓に障害があるときに、血液中の値が低くなります。値が低いときは、肝疾患、ネフローゼなどが疑われます。 3.8~5.3g/dL
A/G比 アルブミン(A)とグロブリン(G)の比です。値が低いときは、血清蛋白やアルブミンの異常に関連する疾患が疑われます。A/G=アルブミン÷(血清蛋白-アルブミン) 1.20~1.80
ZTT γ-グロブリン(グロブリンの一種)が多いほど、値が高くなる検査です。値が高いときは、肝疾患、慢性関節リウマチ、血液疾患などが疑われます。 4.0~12.0U
CHE 肝臓で合成されている酵素の一つ。値が低いときは肝疾患、高いときは肝疾患のほかに、ネフローゼや甲状腺疾患などが疑われます。 100~240IU/L
HBs抗原
(精密)
現在B型肝炎ウイルスに感染しているかどうか調べます。
(+)のときは、肝炎、無症候性キャリアであることが疑われます。
0.04IU/mL以下
HCV抗体 C型肝炎ウイルスが体内に入ったときにできる抗体が血液中にあるかどうかを調べます。値が高いときは、PCR法などによって、現在ウイルスが体内に存在しているかどうか調べる必要があります。 0.99s/co以下
血清
アミラーゼ
膵臓や唾液腺で作られる消化酵素の一つ。血液中の値が高いときは、これらの病気が疑われます。 30~110IU/L

 

眼科系

緑内障などの眼科疾患の他に動脈硬化症、などを調べます。

視力、眼底検査、眼圧検査

検査項目 説明 基準値
遠方視力
(5m)
物を見分ける力を視力といい、近視、遠視、乱視の有無や程度を調べる検査です。 0.7~1.5
眼底検査 無散瞳カメラを使用し眼科疾患の他に、動脈硬化、高血圧、糖尿病による血管変化の情報を得ることができます。 35IU/L以下
眼圧検査 眼球の硬さを測定し、眼球内圧の変化を調べます。値が高い時は緑内障が疑われます。 19mmHg以下

 

尿や血液から腎・尿路系の状態を調べます。

尿検査(蛋白、潜血、沈渣)、尿素窒素、クレアチニン、PSA

検査項目 説明 基準値
尿蛋白 血液中に含まれる蛋白が尿中に出てきたもので、数回検査しても陽性の場合は、腎炎やネフローゼなどの腎臓疾患が疑われます。 0.7~1.5
尿潜血 尿中に含まれる血液を検出するもので、陽性の場合は、腎臓、尿管、膀胱、尿道、前立腺などの疾患が疑われます。 35IU/L以下
尿沈渣 尿中の 赤血球、白血球、上皮細胞や結晶、細菌などを調べます。検査所見により、腎 臓や尿路の疾患が疑われます。 19mg以下
尿素窒素 体内でエネルギー源として使用された蛋白質の最終産物で、大部分は腎臓から尿中に排泄されます。腎臓の機能が悪くなると、尿中に排出されず血液中の濃度が高くなります。値が高いときは、腎臓疾患、尿路閉塞などが疑われます。 8.0~20.0mg/dL
クレアチニン 尿素窒素と同じく体内の老廃物で、腎臓から尿中に排せつされます。値が高い時は、腎臓疾患、尿路閉鎖などが疑われます。 0.6~1.2mg/dL
PSA
(前立腺特異抗原)
前立腺組織に多く含まれている物質で、がん病巣では本来の前立腺構造が壊され、血液中に漏れやすくなります。よって、がんが進行し、病巣が大きくなるにつれPSA値は高値になります。 50~64才
3.0ng/mL未満
65~69才
3.5ng/mL未満
70才以上
4.0ng/mL未満

 

視力検査

身長、体重、腹囲、肥満度、視力などを測定します。

身長、体重、腹囲、肥満度、推定体脂肪率、視力、聴力(オージオ)

検査項目 説明 基準値
BMI BMI=体重(kg)÷[身長(m)]² 20.0~23.9
肥満度 肥満度(%)=(BMI÷22-1)×100 -10.0~+10.0%
推定体脂肪率 推定体脂肪率(%)=体脂肪量(Kg)÷体重(Kg)×100という式で計算される値で肥満を判定する目安にします。 男性20%未満
女性30%未満

 

胸部X線などで呼吸器系の状態を調べます。

胸部X線直接撮影(正面・側面)、肺機能(努力肺活量、%肺活量、1秒量、1秒率)

検査項目 説明 基準値
胸部X線 間接法と直接法があり、結核やがんなどの呼吸器疾患を調べます。精密検査は胸部ヘリカルCTや喀痰細胞診などを行います。
呼吸機能 最大限に息を吸い込み、一気に吐き出して、努力性肺活量、1秒率などを調べます。異常があるときは、慢性気管支炎などの呼吸器疾患が疑われます。 %肺活量 80%以上
一秒率  70%以上

 

貧血などの血球検査、腫瘍マーカーや炎症反応なども調べます。

赤血球数、白血球数、血色素量、血球容積(ヘマトクリット)、MCV、MCH、MCHC、血小板数、血液像、血清梅毒反応(TP抗体、RPR法)、CEA、CRP、RA、CK、血液型(ABO、Rh-希望者のみ)

検査項目 説明 基準値
赤血球数 血液中の赤血球の数を調べます。 男性
430~560万/μL
女性
380~500万/μL
白血球数 白血球は、細菌感染などから体を守る免疫の働きを担っています。値が高いときは、感染症、値が低いときは、血液疾患が疑われます。 4000~8500
/μL
血色素量 血色素(ヘモグロビン)は肺で取り入れた酸素を体中の組織に運ぶ働きをしています。値が低いときは、貧血が疑われます。 男性
14.0~18.0g/dL
女性
11.0~15.0g/dL
血球容積
(ヘマトクリット)
血液中に占める赤血球の容積を%で表したものです。値が低いときは、貧血が疑われます。 男性
40.0~52.0%
女性
34.0~45.0%
MCV 個々の赤血球の容積の平均値を表したもので、貧血のめやすになります。80.0fL未満は小球性、100.0fL以上は大球性と分類されます。 80.0~100.0fL
MCH 個々の赤血球中に含まれる平均血色素量を表したもので、27.0pg未満は低色素性、32.0pg以上は高色素性といえます。 27.0~32.0pg
MCHC 個々の赤血球のヘモグロビン濃度を%で表したものです。 32.0~36.0%
血小板数 血小板は血液が固まるときに重要な働きをしています。値が低いときは、血液疾患、肝疾患などが疑われます。 12~37万/μL
血液像 白血球を詳しく調べると、五種類の分画に分かれます。白血球の各分画の増減により、種々の疾患を診断します。 好中球 (Ne)
48.0~61.0%
好酸球 (Eo)
1.0~5.0%
好塩基球(Ba)
1.0%以下
リンパ球 (Ly)
25.0~45.0%
単球 (Mo)
4.0~7.0%
血清梅毒反応
(TP交代、RPR法)
梅毒の血清反応です。(+)でも偽陽性反応による場合があり、他の所見と組み合わ せて診断する必要があります。
CEA 腫瘍マーカーのひとつで値が高いときは、消化器、肺がんなどが疑われます。しかし、喫煙者や良性疾患でも値が高くなる場合があります。 5.0ng/mL以下
CRP(定量) 体内に炎症があるときに、血清中に増える蛋白質の一種です。値が高いときは、感染症、膠原病などが疑われます。 0.5mg/dL以下
RA 血清中に出現するリウマチ因子を測定します。(+)のときは、関節リウマチが疑われます。肝疾患などでも(+)になる場合があり、他の検査と組み合わせて診断する必要があります。

 

血液や尿から糖や脂肪などの代謝系に異常がないかを調べます。

総コレステロール、中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール、動脈硬化指数、尿糖、空腹時血糖、HbA1c、尿酸

検査項目 説明 基準値
総コレステロール 血液中のコレステロールの総量を調べます。値が高いときは、動脈硬化、高脂血症、甲状腺機能低下などが疑われます。 130~219mg/dL
中性脂肪 食事から取った余分なエネルギーは、皮下などに中性脂肪のかたちで蓄えられてますが、血液中の中性脂肪の値が高いときは、動脈硬化などが疑われます。 50~149mg/dL
HDLコレステロール HDLは、コレステロールを血管壁から肝臓に運んで分解します。値が低いときは、動脈硬化が疑われます。 40~100mg/dL
LDLコレステロール LDLコレステロールが多くなると、狭心症、心筋梗塞などの心臓病や脳梗塞の原因と なります。値が高いときは動脈硬化などが疑われます。 ~139mg/dL
尿糖 尿中にブドウ糖が排泄されているかどうかを調べます。(+-)以上のときは、糖尿病、腎性糖尿などが疑われるので、血糖検査で病気の有無を調べる必要があります。
空腹時血糖 血液中のブドウ糖の量を調べます。食事をした後は値が高くなるので、空腹時に採血します。値が高いときは、糖尿病が疑われます。 空腹時
60~109mg/dL
HbAlc 検査前1~2ヶ月間の血糖の平均値が反映される検査です。検査直前の食事に影響されないので、糖尿病を見つけるのに役立ちます。 3.4~5.5%
尿酸 血液中の尿酸の量を調べます。値が高いときは、痛風、腎臓疾患、血液疾患が疑われます。 男性
3.5~6.9mg/dL
女性
2.6~6.0mg/dL

 

心電図

心臓や血管など循環器の状態をみます。

血圧、心電図検査、眼底検査

検査項目 説明 基準値
血圧
(最高・最低)
最高血圧・最低血圧のどちらかの値が高くても高血圧といいます。いつも血圧の高い状態が続くと、脳や心臓などの血管が傷み、硬くなってきます。(動脈硬化) 最高血圧
90~139mmHg
最低血圧
89mmHg以下
心電図検査 異常があるときは不整脈などの循環器(心臓)疾患が疑われます。精密検査は、負荷心電図、断層心エコー、ホルター心電図などを行います。

カテゴリー

  • カテゴリーなし
PAGE TOP