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第537回土曜健康科学セミナーレポート

9月16日(土)13時半から健康ライフプラザ5階で、第537回土曜健康科学セミナーを開催いたしました。
今回のテーマは、「知っておかないと怖いサイレントキラー、大動脈瘤の診断と治療」です。


講師は、神戸市立中央市民病院 心臓血管外科部長 小山 忠明先生です。


大動脈は心臓から全身へ血液を送る血管の太い幹のようなもので、大動脈から様々な枝が出て全身の臓器へ血液を送っています。その大動脈が拡張して瘤状になるのが大動脈瘤です。が、瘤がいきなり大きくなることはほとんどありません。
大動脈瘤の原因には、加齢、高血圧、喫煙、高脂血症、家族歴、遺伝子異常、感染などがあげられますが、なかでも血圧の管理が重要です。
大動脈瘤が大きくなっても、血流が悪くなったり、痛みが出たりという自覚症状はありません。体の奥でひっそりと徐々に大きくなり、ある日突然破裂し、大量出血により短時間で循環血液が不足し死に至ります。そのためサイレントキラーと呼ばれます。
大動脈瘤はCT検査などで見つかります。危険因子は、若い頃から高血圧の方や家族歴のある方です。60歳以上では年齢が上がるほどリスクは高くなるので、危険因子のある方は、一度人間ドックなどでCT検査をおすすめします。
もうひとつ、大動脈解離という大動脈の壁が内側から裂ける疾患があります。こちらもある日突然起こり、予兆はありません。危険因子は、①高血圧、②家族歴、③遺伝子レベルの異常です、
どちらの疾患も予防は、血圧の管理です。朝夕、日々安静にして血圧を測定する、食生活(塩分・カロリー)に気をつける、30分以上の有酸素運動を週に3回行うなどです。
健診などで高血圧を指摘されている方は、必ず受診し、血圧コントロールのための生活改善に取り組んでください。


次回は、10月14日(土)13時半から開催いたします。テーマは、「加齢と聞こえ」、講師は神戸大学医学部附属病院 耳鼻咽喉・頭頸部外科 特命教授 柿木 章伸氏です。

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