がん検診（対策型）のご案内 | 兵庫県予防医学協会

がん検診（対策型）

かつては不治の病とイメージされた「がん」も、近年の医療技術の進歩などにより治癒が期待できるようになってきました。そのためには、早期発見、治療が重要です。
厚生労働省では、「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」を定め、各自治体によるがん検診を推進しています。これは対策型がん検診とよばれ公共的な予防対策として行われるため、公的な資金が投入され、自己負担額を極力低額に設定されています（無料の場合もあります）。

胃がん検診
子宮頸がん検診
肺がん検診
乳がん検診
大腸がん検診
神戸市がん検診

胃がん検診

検診項目：問診、胃部Ｘ線検査または胃内視鏡検査のいずれか

胃部Ｘ線検査

胃・十二指腸の状態（がんや潰瘍の有無、粘膜の萎縮等）を調べる検査です。まず発泡剤を飲んで胃を膨らませ、次に造影剤のバリウムを飲んで、Ｘ線撮影を行います。
バリウムを胃や十二指腸の粘膜全体に付着させるため、いろいろな方向から撮影するため、検査中に何度も体の向きを変更する必要があります。

※胃部X線撮影を受診される方は、こちらの注意事項をご覧ください。

胃内視鏡検査

先端にCCDカメラを内蔵した直径5～10mm程度の細い管（ファイバースコープ）を口または鼻から挿入し、食道、胃、十二指腸を直接観察します。

※胃内視鏡検査を受診される方は、こちらの注意事項をご覧ください。

対象者	50歳以上（当分の間、胃部Ｘ線検査に関しては40歳以上に実施も可）
受診間隔	2年に1回（当分の間、胃部Ｘ線検査に関しては年1回の実施も可）

子宮頸がん検診

検診項目：問診、視診、子宮頸部の細胞診および内診

子宮頸部の細胞診

がんの発生しやすい子宮頸部（子宮入口）の細胞を調べます。細胞の採取に専用のブラシを用い、標本作成は精度の高い液状処理細胞診法で行います。

対象者	20歳以上
受診間隔	2年に1回

肺がん検診

検診項目：問診、胸部Ｘ線検査および喀痰細胞診

胸部Ｘ線検査

左右の肺や心臓など、胸部の臓器の形や病変を調べるために、Ｘ線を照射して濃淡の映像を映し出します。
喀痰細胞診

3日分の痰を採取し、肺の組織から剥がれ落ちて痰に混じったがん細胞を検出する検査です。

対象者	40歳以上。喀痰細胞診検査は原則50歳以上の重喫煙者（喫煙指数が600以上の方）のみ。喫煙指数＝1日に吸うたばこの本数×喫煙した年数
受診間隔	年1回

乳がん検診

検診項目：問診および乳房Ｘ線検査（マンモグラフィ）

乳房X線検査（マンモグラフィ）

乳房専用のＸ線装置で乳房を引き伸ばし圧迫して撮影する検査です。手で触れることのできない小さなしこりや早期がんのサインである石灰化の描出に優れています。

※乳房X線検査（マンモグラフィ）を受診される方は、こちらの注意事項をご覧ください。

対象者	40歳以上
受診間隔	2年に1回

大腸がん検診

検診項目：問診および便潜血検査2日法

便潜血検査2日法

便の表面に付着した（または便に混じった）微量の血液成分（ヘモグロビン）の有無を調べる検査です。便の表面を採便用ステイックでまんべんなく擦って採取します。2日間の便を採取します。便潜血検査による大腸がん検診は、便を採るだけの簡単な検査ですが、毎年繰り返し検査することで、大腸がんの早期発見につながります。